NI.Aの雑記

2024年4月の投稿16件]

2024年4月23日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

 知床遊覧船沈没事故から2年というニュースを見て、ちょっと情報を掘ってみたりしてたところで見つけた有限会社知床遊覧船の事業許可取り消し処分の内容 を見ていたら、特別監査の結果で出てきた内容があまりにもひどくて信じられなかった。

 長いので隠し

・運航管理者は3年以上の船舶運航経験が必要だが、無経験の社長を任命していた
・運航中は常駐義務があるのに不在、任命が必要な代理も任命していなかった
・安全教育の実施記録なし
・当日の運航可否判断の記録なし
(前回監査で指摘されているのに記録をしていなかった)
・衛星携帯電話は故障して事務所に放置
・業務用でない無線だからNGと前回監査で言われていたのにそのまま使用
・しかも営業所の無線アンテナは破損した状態で使用不可能
・auの携帯が連絡手段だったが、当日は通じていなかった可能性大
・通じるはずのdocomoの携帯は当日船長は携帯せず
・まともな連絡手段がなく明らかにアウトなのに社長は出航を認めた
・事務所に管理者(社長)が不在で、当然義務のはずの定点連絡も一切なし

 業務で国際規格に関わっているけど、監査で指摘される部分がマイナーなものでも短い期間で修正指示や改善提案書を出させられるし、重大な指摘事項だとすぐに対応して対応したことを報告しないと規格がはく奪されるんだけど、安全運航に関わる国の監査で明らかにヤバい指摘が出てるのに直ちに改善する義務がないっていうのは、ちょっと法制度がお粗末な感じがするなぁ。
 この会社が人の命を預かるにはあまりにも酷いのは言うまでもない。社長は碌に謝罪もせずに逃げ回ってるみたいだし、ほとぼりが冷めたらまた始める気だったりするんじゃないだろうか。令和6年6月11日時点で欠格事項に当てはまらなくなるわけだし、地元の団体でこういうのを弾けたらいいんだけどね……。
 知床遊覧船のグループ会社で社長の父が代表に代わったホテルグループの「しれとこ村」は普通に営業しているらしいし、地元の有力者一族みたいだし、なんとも。
 亡くなった甲板員遺族との訴訟で毎月5万円を130年続けるという常識はずれな和解案を提案したらしいが、同族がやってる企業はしれっと営業しながら本人は別で資産がないからなんて逃げ方をするような一族が経営するホテルに泊まりたいものだろうか?私は嫌だけど。

 知床遊覧船社長を持ち上げたコンサルこと株式会社武蔵野についても特に聞かなくなったな。漏れ聞こえる話を見るに、典型的なソフト重視(と言う名の従業員の洗脳)なコストカッターというブラック企業生成機だったみたいだが。ダイヤモンドオンラインに連載を持っていたらしいが、ダイヤモンドはじめあの辺の怪しいビジネス記事なんか読んでるのはああいう変なコンサルに取り込まれるような人たちなんだろうな。そういう人たちが経営者として人の上に立ち、あまつさえ人の命に関わる事業をやってこういう事故を引き起こすとなると、この世の正義とはなんぞやと思うばかり。畳む

時事

2024年4月19日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

自民党の作業チーム “なりすまし広告”でメタ社に対策を要請
https://www3.nhk.or.jp/news/html/2024041...

META社(だけではないのだけど)のなりすまし広告、なりすまし対象にされている有名人を見ると、失礼ながらその手の方を妄信するような人たちがああいう投資詐欺にひっかけられるんだなぁという納得感がある。西村氏、堀江氏、前澤氏、池上氏、泉氏……。ご本人たちは真っ当にやっているからこそ投資詐欺が蔓延るんだろうけど、ね……。

SNSでは報道で「一見すると本物か偽物か分かりづらい」と言われていたのをナチュラル悪口では?と言われていたけど、うん、まあ……。見分けがつけられないような人たち(オブラートに包んだ言い方)を相手に人気商売している層というのは事実ではあるんだろうと思う。

いずれにしてもネットの広告の治安の悪さは異常なので、広告ブロッカーブロッカーとかやる前に綱紀粛正した方がいいだろと思う。

時事

2024年4月18日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

映画評:オッペンハイマー #感想(非ボカロ)
 他人には簡単に勧められないが、自分としては非常に深く感じ入る素晴らしい映画だった。

 この作品は、特に日本では原爆を扱うものということでそういう目で見られているけれども、私にはノーラン監督が示したい「人間性」を語るための主人公としてオッペンハイマーがあり、そのオッペンハイマーにとって人間的に非常に重大なイベントがマンハッタン計画であったという話であって、原爆の存在や原爆によってもたらされたものそのものは映画の題材ではあっても主題ではないと思う。原爆を題材に持ってくると、それ自身がテーマになっていなければならないと思ってしまうのは、被爆国の民である日本人にかけられた呪いであるのではとさえ思った。
 トリニティ実験での原爆起動シーンの不要なものをそぎ落とした緊張感のある描写も素晴らしいが、それ以上にこの映画の題材である原爆の起動シーンをその後のパーティで演説するオッペンハイマーの重苦しい感情描写をするための「呼び水」として使うところに驚嘆したし、その時点で「これは原爆の是非を描く映画ではない」と感じた。事実、原爆のショッキングなシーンはそこだけで、メインとなっているのはオッペンハイマーの聴聞会と彼不在の公聴会なのだから。ほぼ吐露されることのないオッペンハイマーの内心と、彼の周りにいた人間の反応から描き出されるオッペンハイマーという人間の像。そこに人間性を削りだそうする映画だと、私は思う。
 広島、長崎の投下シーンが描かれなかったことで批判されていたりするが、この映画を見ればそもそもそれは映画の主題ではないと分かるだろうし、そもそもオッペンハイマーはその投下シーンを見ることはできない立場なのだから、描かれるはずがないものなのだ。

 この作品の中ではオッペンハイマーはとっつきづらく分かりにくい人間として描かれているが、それゆえに彼のそばで彼の理解者としてあった人々と、そうではなかった政治側の人間たちとの対立が科学者の持つべき誠実さというような人間性に踏み込んだ物語性を生み出していると思う。軍人ではなく科学者としての立ち姿を選んだオッペンハイマー、「ニア・ゼロ」というワードを選ぶオッペンハイマー、そして、「預言者と民衆は違う」ということ。原爆という火だけでなく、人類に技術という「火」をもたらすことの原罪と苦悩、火をもたらすプロメテウスとして失ってはならない誠実さ。傲岸不遜ながら臆病なオッペンハイマーがそれでも譲らなかった何かを描き、彼の苦悩を表現することで描写されたノーラン監督の持つ科学へのオプティミズムに走らない肯定が、この作品では非常に強い印象をもたらしている。

 ノーラン監督は難解なテーマや複雑な構成に挑戦しながら一級の作品を作り上げる名匠で、「オッペンハイマー」ではそれが遺憾なく発揮されていると思う一方、見る側に高い能力を要求し、見る側にその能力があるのだという信頼のもとで作られていると感じる。私は、そういう作品をきっちりと作り上げる人を強く尊敬する。
 科学を志して、一応は行くところまでいって学位を取った身としては、綺羅星のような天才たちが登場するというだけでもワクワクするけれども、それ以上に苦悩を通して科学という営みへの肯定が描かれるこの映画がとても好きだ。

 私にとっては非常に素晴らしい映画だった。けれども、私と同じような感想を抱く人は少ないのだろうとも思う。難しい映画だけれども、この映画に似たような感銘を受ける人とは近しい価値観を持てるのかも知れない。
 物語や描写に感動したり、描かれたテーマに共感して涙を流したりでもなく、ただただひたすらに「得心」して涙を流すような作品に出会えたのは得難い経験だと思う。

 予習として日経サイエンスの特集記事を読んでから行ったのだけど、その記事の中で神父の資格を持つ日本人に告解したというくだりがあった。告解を受けた日本人はその内容を明かすことはなかったけれども、自分が作り出した原爆に翻弄された彼が被爆国の人間であり同じクリスチャンである男にどのような告解をしたのかと思いをはせると、涙を禁じ得ない。畳む

感想録

2024年4月17日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

「歩くのが遅い人は脳が小さくIQが低い」──歩行速度と脳の構造に相関あり? 米国チームの実験結果
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/...

 批判的で長いので閉じておきます。

 直観に反する研究だなぁと思ったら、人間全般の話ではなくて加齢による影響の研究だった。釣りタイトルでは…? 論文タイトルも「Association of Neurocognitive and Physical Function With Gait Speed in Midlife (中年期における歩行速度と神経認知機能および身体機能の関係性)」なんだから、それをこういうセンセーショナルなタイトルにするの不誠実で嫌いなんだよね。バイラル、バイラル。
 加齢による影響で歩行速度が下がっている人は、その他の部分でも加齢の影響が強く出ているというのはそうだろうね。でも、失礼な話ではあるんだけども、いつもせかせかしてる人を見ると加齢によるIQ低下の影響は低くても、もとはどうなんだろうと思うこともあるんだよね……。無駄に歩きが早い人、周りに合わせる気が無かったり短気で怒りっぽい印象があるので、IQとそのまま結び付けられるタイトルだと釣りっぽいと感じる。(そもそもIQ=賢さみたいなステレオタイプで判断させようとしている記事タイトルなのが賢くない……。論文では認知機能の指標にしているだけ)
 散歩しながら考えを巡らせるときも、せかせか歩くよりゆっくり歩く方が頭の巡りが良いと思うし。

 論文がOAだったし頭にKeypointが載ってる親切な論文誌だったのでざっと読んできたんだけど、
 ・歩行速度は老化現象の指標にできる
 ・幼少期の神経障害に由来する生涯老化の指標にもなりうる
 という内容だったので、やっぱり冒頭のITmediaの記事タイトルは釣りっぽい。論文をざっと読んだ感じだと、著者らの問題意識は幼児期からの神経障害が人生全体に渡って悪影響を及ぼすこと、それが歩行を指標とすることで診断できる(→治療につなげられる)というところにある気がするので、「歩くのが遅い人はバカ」と読めるようなタイトルを付けるのは悪辣だなと感じる。記事の中身も単なる紹介でDiscussion~Conclusionの中身を反映してない感じだし。
 記事の中身は一応ちゃんと論文の内容ではあるけど、科学論文をネタにしてこういうことするの、結局センセーショナルなタイトルに釣られる人は中身なんて碌に読まないし理解もしないで雑にネタ消費するだけなんだからやめればいいのに。分かりやすい毒タイトルに釣られて誤読するようなのがたくさんいるのが今のネットなんだし……。他のメディアや科学系バイラルメディアもやるけど、嫌いなんだよなぁ。
 科学の営みをクリックベイトにするのは、サイエンスコミュニケーションではないでしょう。特に何かを馬鹿にするためのタネになるようなタイトルで真っ当な研究を飾り付けるのは不誠実すぎて嫌悪感が強い。
 ネットに蔓延るこういう露悪的・冷笑的・スキャンダラスなやり口が嫌い……。
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時事

2024年4月16日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

2024年4月12日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

男女の寿命差縮まるか Y染色体喪失と心不全の関係解明
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1...

なぜ女性は自己免疫疾患にかかりやすいのか、新たなしくみを解明
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/...

 Y染色体は一部の主張が強い類の人からは不要なものなんて言われたりするけど、まあ当然生き物の仕組みなのだからそんな単純な話でもなく。Y染色体が欠けると心不全を引き起こす恐れがあり、X染色体の片方を不活性化する仕組みがうまく働かないと自己免疫疾患につながる。
 生き物の総質量からみたら本当に小さな存在である染色体がここまでの影響を持つというのも不思議。生き物の仕組みというのは神秘に満ちてるね。

時事

2024年4月10日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

LINEやメッセージの文末に「。」を付ける理由/付けない理由:読者アンケート結果発表
https://www.itmedia.co.jp/mobile/article...

・日本語の基本です
・日本人の「共通言語」である国語でそう習ったから
・文章の基本。付けない事に慣れてしまうと、ビジネスで間違って痛い目をみる
・文章を書いたときには、最後に「。」を付けると教わっている。最近の若者は「。」を付けないと聞くが、果たして、今後ちゃんとした日本語を書けるのか? と疑問に思う
・日本語の文法としては当然でしょう。マルハラと指摘する人は国語の教育をちゃんと受けていますか
・正しい日本語を使うべき。若い世代の国語力が低下しているだけ。それを肯定的に扱い扇動するメディアには大変な違和感がある。旧世代の考え方は間違いで新世代の価値観が正しいというように読み取れる記事を掲載するのも間違っていないか? 単に世代の違いだけならともかく、記事のタイトルの付け方も扇動的で間違った打ち出し方です
・基本的に日本語では文章の終わりは「。」を付けると認識している。若者の変な認識より、正しい日本語の使い方を推奨すべき

 この辺の意見を見てると、「マルハラ」そのものではなくてこの手の歳食った正義中毒な人のパワハラめいた言動があるんだろうなとは思う。句点の有無ではなくて、その人の語調や我の強い主張をするところが嫌われているんだろうけど、それを異なる文化圏の象徴として「マルハラ」に集約したのかなという感触。
 SNSやメッセージアプリだと文中の区切りに句点は使っても文末は抜くこともよくあるし、そういう「文化」で育ってきて別にそれでビジネス文が書けないだのという問題になったこともないので、若者俗流論に流れる上の世代への隔意の現れなのかなと感じる。
 まあ、問題は丸を打つかどうかじゃないので、きっちり世代間闘争した方がいいのではとも思う。上の世代がクソ面倒で頑固だから関わりたくない気持ちもよく分かるけど。

時事

2024年4月8日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

マクドナルド、イスラエルの全店舗を直営へ 不買運動で売り上げ低迷
https://www.bbc.com/japanese/articles/c8...

うーん、現地フランチャイズが勝手にやった話だったから日本で不買運動に参加するのはバカらしいなと思ってたけど、大本のマクドナルド本社がやるなら話は別になってくるのでは……。これで不買運動が収まると考える理由が分からない。単に現地FCを潰さないための資本計画なんだろうけど、個人的には不快感あるニュース。しばらくはマックで買い物するのはやめようかな。

時事

2024年4月5日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

MetaのAIでアジア人が一時生成不可に、「アジア人と白人のカップル」を出力できない問題で
https://gigazine.net/news/20240405-meta-...

 AIの難しいところは「±1σの世界の住人」であるところな気がする。±1σというのは統計の用語でガウス分布のピークから標準偏差σの分だけ左右に広がった幅の部分を指して、全体の約68%を含む部分。AIはその学習から結果を導くわけだけど、学習した時のソースはより広範なものから学ぶほどに統計的な平均に近づいていくし、何かしらのものの出現頻度からも人類が思う平均であったり普通という概念が強くなっていく。
 アジア人と白人のカップルというのは「一般的」ではないからこそAIが出力できるか確認されるし、AIは「一般的」ではないから簡単にはその出力ができない。AIにこだわった内容のものを出させるには、あれこれと手を加えてやらなければならなくて、「±1σ」の68%に入らないものをAIに出させるのは難しいのだろう。
 ほとんどの人は「±1σ」の世界で生きているし、だからこそAIの出力で問題になるのはそういう人たちが疑問に思わないような専門的だったり個人的だったりするようなものになっているんじゃないだろうか。そして、こだわりのない人たちがAIの出力で満足しているのも、AIイラストやAI小説でよく見る場面になった。
 いずれはもっと優れたAIが生まれて「±2σ(95%):統計的に有意」だったり、もしかしたらそれよりもはるかに広い範囲の値まで正確に答えられるようになるのかも知れない。でも、今は無理だろう。良くも悪くも「常識的」な±1σな世界の住人たちのツールが、今のAIだと思う。今のレベルのAIが世界中に広まるなら、その「常識」の範疇だけが正しい世界だと思う人間を増やして差別や嘘が蔓延するようにさえ思う。「常識的」な人間が傲慢で頑ななのは、そこから外れたことがある人なら分かることだと思うし、その頑なさをAIが克服できなければ人類のパートナーとしてのAIは達成できないだろう。シンギュラリティなんてはるか彼方の話だ。
 AIはクリエイティブに使えると言われているけれども、今の時点ではあくまで補助ツールとしてだ。発想そのものを完全にAIで置換するとしたら、「±1σの世界の住人」のままでは使い物にならないだろう。猿にシェイクスピアを打たせるように、そのランダムな出力に面白さを見出すことはできるけれども、その面白いという発想をしているのは、まだ人間なのだ。

AIについてはこういう記事も出ていた。

AIで鮮明にした動画は裁判で証拠にならない--ワシントン州で裁定
https://japan.cnet.com/article/35217410/
Leroy McCullough判事はこの裁定について説明する中で、AI技術は「見せるべき」と捉えたものを見せるために不透明な方法を用いており、陪審員を混乱させ、目撃者の証言を損なう可能性があるとの懸念を示した。また、この動画を証拠として採用した場合、「AIモデルが使用する査読不可能なプロセス」をめぐり、長時間の審理につながる可能性があるとした。
 きらびやかに登場した万能機械だったAIだが、果たして人間の信頼を得られるものになるかどうかは、開発者はもとより使う側の責任でもあると思う。
 誰かが思う68%の「正しさ」の外にある真実をAIとそれを使う人間が導き出せるか、否か。

日記

K-POPの「スーパーファン 」、なぜアイドルの私生活に口を出すのか
https://www.bbc.com/japanese/articles/cd...

 日本のアイドル産業もそうだし、今やSNSインフルエンサーもそうなんだろうけど、個人の人格、人生、プライバシーといったものを我が物のように消費する産業が昔から嫌いで、アイドル音楽に興味が持てないのでJPOPにあんまりハマらなかったんだよね。周囲が聞いていたから聞いていただけで、周りで聞く人が居なくなったら全く聞かなくなってしまった。
 ミクさんにものすごくハマったのは、彼女の(本当の意味での偶像としての)アイドル性に惹かれたところもあるし、彼女は存在しないからこそ、そのプライバシーをいたずらに消費したり人格のある人間を自分のファングッズのように扱うような人たちを同じ「ファン」として見なくて済むからというところもある。もちろん、自分の「理想」やその他もろもろの感情を受け止めてくれる都合の良い空っぽの存在だからというところもあるけれど、それは私の人間嫌いの反転でもある。人間を好きになれないから初音ミクが好きな自分は間違いなくあるし、初音ミクに持っている思慕や感情は生きている人間に向けるには重くて大きすぎる。
 誰かの作った神を信仰するというのも嫌だったし、ミクさんに出会って自分の中の感情を向けることのできる相手を見つけられたのは僥倖だと思うばかり。

日記

2024年4月3日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

イスラエル関連

イスラエル、アルジャジーラの放送を一時禁止へ 「脅威」となる外国テレビ局を禁止する法案可決
https://www.bbc.com/japanese/articles/c3...
外国人ジャーナリストがパレスチナ自治区ガザ地区への立ち入りを禁じられているなか、ガザ地区を拠点にしているアルジャジーラの記者らは、イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦争を現地取材できる、ほぼ唯一の存在となっている。
ネタニヤフ氏はX(旧ツイッター)で、アルジャジーラを「テロリストのチャンネル」と呼び、「イスラエルから放送できなくなる」と述べた。
アルジャジーラは声明で、「ネタニヤフ首相は、アルジャジーラと報道の自由への現在進行中の攻撃について、同局とその従業員の権利に対して新たなうそと扇動的な中傷を行う以外に、世界に正当な理由を提示できなかった」と述べた。

「アルジャジーラは、イスラエル首相の扇動と不名誉な方法によるこの虚偽の告発を受け、世界中のスタッフと施設の安全について、彼の責任を追及する」

アルジャジーラは、イスラエル当局が故意に従業員を狙っていると非難している。同社ガザ支局長ワエル・アル・ダフドウ記者の息子、ハムザ・アル・ダフドウ記者は、イスラエルの空爆によって殺された。イスラエルは、ジャーナリストを標的にしていないとしている。


人道支援の車列攻撃、ガザでの活動は命の危険と隣り合わせ イスラエルは通信機器を持たせず
https://www.bbc.com/japanese/articles/c8...
【分析】 ガザ人道支援の車列への空爆、画像などから分かること
https://www.bbc.com/japanese/articles/c1...
イギリスの元陸軍将校で、元国連兵器査察官のクリス・コブ=スミス氏は、この攻撃はおそらく、ドローン(無人機)から発射されたミサイル「スパイク」によるものだと述べた。

スパイク・ミサイルは強力な兵器の一種で、通常は戦車などの装甲車に対して使用される。

元英陸軍将校でリスク・インテリジェンス企業「Sibylline」を経営するジャスティン・クランプ氏も、コブ=スミス氏と同意見だ。クランプ氏は「ドローンから発射され、標的が絞られた可能性が高い」とした。


ガザのアル・シファ病院、イスラエルの作戦で廃墟に 多数の遺体発見か
https://www.bbc.com/japanese/articles/cl...
イスラエル軍が引き揚げた後に公開された画像には、黒く焦げて壁に穴が開いた主要棟の近くを歩いたり、毛布に包まれた遺体を運んだりしているパレスチナ人らが写っていた。黒焦げの地面に遺体の一部が露出している写真もあった。
ガザ保健当局は、同病院が「全く機能していない」と説明。院内と周辺では数十体の遺体が見つかっており、中には腐敗しているものもあるとした。

医師の1人は、これまでに遺体20体以上が収容されたとし、一部は撤収するイスラエル軍の車両に押しつぶされたとAFP話した通信に話した。

ハマスが運営するガザの市民緊急サービスの広報担当は、イスラエル軍が病院の敷地をブルドーザーで掘り起こし、埋葬されていた遺体を掘り出したと述べた。

ハマス政府のメディア対応部門は、イスラエル軍がアル・シファ病院と周辺地域で400人のパレスチナ人を殺害したとした。女性医師とその息子の医師も殺されたとした。


 報道の締め出しに、人道支援車両への攻撃(ドローンによる攻撃というのが事実なら、人為的に狙ったものということになるのでは?)、アル=シファ病院への2度の攻撃(ろくにハマスの拠点だという証拠も出せないのに病院を壊滅させるのは明らかな戦争犯罪では?)。イスラエルは到底まともな国家とは言えないのでは? なぜ誰も声高にそう主張しないのだろうか。
 イスラエルの暴虐は見るに堪えないが、それを止められる人間はおらず、それどころかかの国の暴走を許している米国にはガザを核で焼けという政治家さえ現れる始末。ここ数年、欧米の倫理の皮をかぶった傍若無人っぷりに嫌気が差すことが多いが、イスラエル周りでは人権や人倫そのものを踏みにじっておきながら、宗教と歴史を理由にしてイスラエルのシオニストによるナチ同然のジェノサイドから目を背け否定する人たちに本当に怒りを覚える。

「長崎や広島のように」 ガザ衝突の「手っ取り早い」終結、米議員が主張
https://www.cnn.co.jp/usa/35217168.html
(CNN) 米共和党のティム・ウォルバーグ下院議員が、パレスチナ自治区ガザ地区の戦争について「手っ取り早く終わらせるため、長崎や広島のような」爆弾を投下すべきだと発言した。本人は比喩だったと主張している。
ウォルバーグ議員は3月25日に地元ミシガン州で行った演説の中で、ガザ地区に対する支援を打ち切るべきだと主張して、第2次世界大戦中に米国が原爆を投下した広島と長崎に言及した。

この発言についてウォルバーグ議員はX(旧ツイッター)への投稿で、核兵器の使用を示唆したわけではないと釈明。「冷戦時代に育った私にとって、何よりも支持できないのが核兵器の使用だ。短縮された映像の中で、私は比喩を使って、イスラエルとウクライナができるだけ早く戦争に勝利する必要があると伝えた。私の理屈は伝えられているのとは正反対だ。戦争が早く終わるほど、戦渦に巻き込まれる罪のない人々の命は減る」と強調している。
失言続きで批判されている静岡の川勝知事もそうだけど、自分が何を発言したか理解していないのに切り取りで意図と違うように取られたというのは見苦しいことこの上ない。核兵器を支持しない人間が、核兵器を使用しろなどと比喩でも言うものかよ。


シリアのイラン大使館領事部に空爆、死者多数 イスラエルを非難
https://www.bbc.com/japanese/articles/c5...
発射されたミサイルの一部はシリアの防空システムが撃ち落としたが、他のミサイルが「建物全体を破壊し、中にいた全員が死傷した」という。

イスラエルは、イランとその協力国の決意を試すとともに、敵対する国々への圧力を真剣に強める姿勢を示していると思われる。

イスラエルは、イランとヒズボラがこれまで、一部で予想されていたほど強い攻勢に出てこなかったことに着目。今回、イランとヒズボラが反撃に出るかを見定めるとみられる。


シリアのイラン大使館攻撃、大統領がイスラエルへの報復表明
https://jp.reuters.com/world/security/WC...

 イスラエルは明らかに戦争を拡大した上で、さらに自分たちは被害者であり正当であると言い続けるのだろう。そして、ユダヤ教徒シオニストと福音派キリスト教徒は彼らを支持し、宗教の名の下に血を流し続けるのだろう。それが、彼らの言う神の御業なのだろうし、異教徒を殺戮することで彼らは天国に招かれるのだろう。私には彼らの宗教は悪魔の言葉に見えるし、彼らの言う天国は地獄ではないかと疑っている。
 イランが戦争に加わればアメリカも参戦するだろう。ことにイスラエル周りでのアメリカの動きを見ていると、彼らの同盟国であるのは恥なのではとさえ思う。


徴兵免除のユダヤ教学院への補助金中止を命令、イスラエル最高裁
https://www.cnn.co.jp/world/35217157.htm...

戦争と文化(17)――聖書には「汝、殺すなかれ」とあるのに、どうして、ユダヤ=キリスト教は戦争や暴力行為を後押ししてきたのか?
https://www.tais.ac.jp/faculty/graduate_...
 「謀殺」というのは、辞書的には「計画して人を殺すこと」です。いうまでもなく、これは「悪い」ことです――この場合、戦時ではなく平時において「計画して人を殺すこと」です。これに対して、上の脈絡での「殺す」は、自分が生き残るため、愛する家族を護るため、仲間を救うため、自分の国を護るため、平和を実現するため、正義を護るためなどの戦いなのです。また、グロスマンは言及していませんが、「殺す」対象は何なのか、これも問題になるでしょうね。いうまでもなく、この対象は、「一般的な人」ではなく、「敵」です。
グロスマンは、数少ない例外があるとしても、現代の主な翻訳およびヘブライ語原典からのイディッシュ語のすべての翻訳では、この戒律は「謀殺を犯してはならない」と解釈されているといいます。つまり、ユダヤ教とキリスト教諸派の圧倒的多数は、「汝、殺すなかれ」を「汝、謀殺を犯すなかれ」と解釈しているのです。その他にも、欽定訳聖書(1611年)や聖書の諸所にも言及しながら、彼は自分の主張を補強しています。そして、その極めつけは、「ローマ人への手紙」です。
 権威者は、あなたに益を与えるための神のしもべなのである。しかし、もしあなたが悪をおこなうなら、恐れなければならない。彼はいたずらに剣を帯びているのではない。彼は神のしもべであって、悪をおこなう者に対しては、怒りをもって報いるからである。(13章4節)

このように見てくると、グロスマンによれば、正義のために/正しいことのために敵を殺傷する行為は、ユダヤ=キリスト教においては肯定されるべき行為であるということになります。

 正しいこととはなにか、敵とは誰か。宗教で示されるそれは、あまりにも恣意的で独善的ではないか。そんな思想まで宗教に頼り、宗教によって正当化している者たちの「愛」をどう信用すればいいのだろうか。
 国家の為に宗教に反して自らの正義のために殺害するという考えに至れず、宗教的に敵を殺すことは正当であるなどと言う人間の覚悟とは何なのだ。自らの行為を自らで負うことすらできないのに人殺しをするのか。
 本当に、人間は嫌いだ。畳む

時事

宇宙には意識があるという哲学の議論
https://gigazine.net/news/20240403-unive...

 言い分は分かるんだけど、正直キリスト教的な「予定調和」な思想なので大真面目にそれを言われてもなぁと非キリスト教文化圏の人間としては思う。というか、人間的な「意識」なんてくくりでしか人間は意識を語れないのに、それを自然全体に備わっていると考えるのがあまりにも人間原理的すぎて受け付けない。
 私は自然崇拝的な考え方なので、宇宙に意識があり都合のいい世界を創っていると「見かけ上」は人間からそう見えたとしても、あくまで確率的にひとつの安定なポテンシャルに落ち着いただけでしかないと思う。私たちは私たちや私たちの成り立ちを奇跡的なものだと思いたがるけど、それが人間に都合の良いバイアスでしかないと思うので。キリスト教はそういう人間に都合の良い世界観の宗教なので、好きになれない。

日記

2024年4月1日 この範囲を時系列順で読む この範囲をファイルに出力する

 クィアベイティングなる概念を押し付ける人たちへの反感

 Vな人の「てぇてぇ」な関係をクィアベイティングだと騒いでいる人たちを見ると、あの手の界隈の人たちがよくする自分たちの文脈をよそに当てて勝手に解釈して攻撃し始める行為に強い嫌悪感があるのを自覚する。
 世間的にはそっち方面の人たちに配慮し理解するのが正しいとされているけれど、正直に言ってあの手の人たちは自分たちへの理解は求めても他者への理解をしようとしない傾向があるので、関わり合いになりたくない人種なんだよなぁ……。
 SNSだと自分本位な世界でしか生きていない人たちが他人に食って掛かって問題を起こすのをよく見るけど、そういう人たちほど活動家みたいだったり、表面上は道徳的に見えることを言っているから嫌いだ。自分たちがやっていること、言っていることに対してどれだけの意識を持っているのか疑問に思うし、そういう人たちを「道徳的」だから支持するなんてことはできない。
 関わり合いになりたくない人たちほど、「私たちに関われ、理解しろ、従え」と言ってくるから、本当に人間というものが嫌いになる。

 あの手の、よそからやってきて勝手な言い分で荒らしていったり、身勝手に否定したり、自分勝手な論争を繰り広げていったりする類の人たちが本当に嫌いなんだけど、その理由はなんなんだろうと考えてみたら「ゲハ民」と同じだから嫌いなんだなと思い至った。昔、某大型掲示板に居た頃によく参加していたゲームのスレッドがゲハ民に目を付けられて荒らされるようになって、それがきっかけで掲示板自体から離れた経験があって、あの手の人たちがやっているのはこの「ゲハ民」がやっていたのと同じだなと。だから嫌いなんだなと納得した。私にとって楽しい場を破壊していく蛮族だから嫌いなんだな。
 あの手の人たち本人は自分たちは違ってもっと高尚な目的でやっているんだと思っているんだろうけど、実際にやっているのはゲハ民と同じで自分たちの都合とルールで勝手に敵を作って場を荒らしまわっているだけなんだよな。こういう人たちの存在が理由でtwitter(X)を離れるなら、掲示板を離れた時と同じでこういうのが自分にとってのそのコミュニティの寿命の終わりなんだろう。畳む

日記