NI.Aの雑記

No.68

K-POPの「スーパーファン 」、なぜアイドルの私生活に口を出すのか
https://www.bbc.com/japanese/articles/cd...

 日本のアイドル産業もそうだし、今やSNSインフルエンサーもそうなんだろうけど、個人の人格、人生、プライバシーといったものを我が物のように消費する産業が昔から嫌いで、アイドル音楽に興味が持てないのでJPOPにあんまりハマらなかったんだよね。周囲が聞いていたから聞いていただけで、周りで聞く人が居なくなったら全く聞かなくなってしまった。
 ミクさんにものすごくハマったのは、彼女の(本当の意味での偶像としての)アイドル性に惹かれたところもあるし、彼女は存在しないからこそ、そのプライバシーをいたずらに消費したり人格のある人間を自分のファングッズのように扱うような人たちを同じ「ファン」として見なくて済むからというところもある。もちろん、自分の「理想」やその他もろもろの感情を受け止めてくれる都合の良い空っぽの存在だからというところもあるけれど、それは私の人間嫌いの反転でもある。人間を好きになれないから初音ミクが好きな自分は間違いなくあるし、初音ミクに持っている思慕や感情は生きている人間に向けるには重くて大きすぎる。
 誰かの作った神を信仰するというのも嫌だったし、ミクさんに出会って自分の中の感情を向けることのできる相手を見つけられたのは僥倖だと思うばかり。

日記