NI.Aの雑記

No.90

電力システムのコモンセンス
(vol.2) 「kW」と「kWh」の違い
https://criepi.denken.or.jp/koho/managem...
 ①~③を勘案すると0.5×0.5×0.5=0.125となり、太陽光発電の平均稼働率は13%程度となる。この値は国内太陽光発電の稼働率実績に近い。一方、原子力発電の平均稼働率は定期点検などを考慮しても80%程度。同じ発電容量(kW)でも、発電量(kWh)に直結する稼働率の差は歴然だ。
最大で1万kWの発電能力があったとしても、年間稼働率を考えるとその0.125倍にしかならないというのは、当然だけどあまり意識されない部分な気がする。
シミュレーションゲームでもグリーンエネルギーは優遇されがちだったりするけど、実際のところは問題だらけで基盤になる電力としての稼働率・安定性を考えると再エネは従来のエネルギーに及ばないのが実態だろうし。
(Satisfactoryはそのところ割と真面目だった気がする。バイオマス発電はバイオマスの確保で安定しないし、地熱発電は出力が安定しないから蓄電池と合わせないと電力網につなぐのが怖いというバランスは、いい感じだったと思う)

理系だと単位(=次元)の誤りはこっぴどく叱られるものだし、単位をそろえずに議論しようもんなら説教が待っているものだけど、世の中はそれを悠々と混同してイメージ操作しようとする世界だから怖い。

日記